株価チャートの見方【マネーリテラシー入門#1-2】

株式投資
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このページでわかること
✔︎ 株価チャートの見方の基本
✔︎ 株価チャートの各要素について
 ✔︎ ローソク足、出来高、移動平均線
✔︎ 株価チャートのトレンドの見方について

株価チャートの基本要素

Yahoo! ファイナンスより、デクセリアルズ(4980)

ここでは、上記のような株価チャートを読み解くのに必要な基礎知識を整理します。
上記のグラフは、大きく分けて以下の 3 要素で構成されています。

  • ローソク足
  • 出来高
  • 移動平均線

それぞれについて、順番に見ていきましょう。

ローソク足

ローソク足は、ローソクのような図形で一定期間の動きを視覚化したものです。
上のグラフは、半年ほどの個別株価の推移を週足で表しています。
ローソク足の各部の名称と意味は以下の通りです。

  • 実体線:ローソク足の太い部分
    • 陽線赤塗り(モノクロの場合は白抜き)の実体線。始値より終値が高いことを表す(上昇トレンド)。
    • 陰線青塗り(モノクロの場合は黒塗り)の実体線。始値より終値が低いことを表す(下降トレンド)
  • ヒゲ:ローソク足の細い線
    • 上ヒゲその週の高値を示す
    • 下ヒゲその週の安値を示す

日足、週足、月足の使い分け

ローソク足は、様々な期間のものを描くことができます。
一般に使われるのは、

  • 日足(ひあし)1日の動きを1本のローソクで示したもの
  • 週足(しゅうあし)1週間の動きを1本のローソクで示したもの
  • 月足(つきあし)1ヶ月の動きを1本のローソクで示したもの

であり、これらは、どれくらいのスパンで売買を行うかによって使い分けられます。
大まかな目安は以下の通りです。

  • 日足数日〜数週間の売買
  • 週足数週間から数ヶ月の売買
  • 月足1年以上の長期投資

出来高

出来高は取引株数を表し、通常棒グラフで示されます。
取引が活発であれば棒グラフは長く、取引が少なければ短くなります。

移動平均線

移動平均線は、株価のトレンドを示す株価チャートの補助線です

移動平均はそれぞれの期間について求めることができ、たとえば、3日移動平均過去3日間の終値の平均値のことです
これを連ねた線が、3日移動平均線になります。

 ◯日移動平均 = 過去◯日間の終値の合計 ÷ ◯

株価は日々上下動しますが、ほとんどの場合、投資で重要な判断材料となるのは、短期的な上下動ではなく株価の中長期的な方向性です。
移動平均線を読み解くことは、そうした株価のトレンドを把握する助けとなります。

移動平均線の使用目安

ローソク足同様、移動平均線も様々な期間のものを描くことができます。
短期の移動平均線は短期のトレンドを、長期の移動平均線は長期のトレンドを示します。

よく使われる主な移動平均線と、それぞれの使用に適したトレンド期間の目安は以下の通りです。

  • 5日移動平均線数日〜十数日短期的なトレンド
  • 25日移動平均線数週間程度のトレンド
  • 13週移動平均線数ヶ月程度のトレンド
  • 26週移動平均線数ヶ月程度のトレンド
  • 52週移動平均線1〜3年程度のトレンド
  • 120ヶ月移動平均線10年以上長期トレンド

移動平均線の見方のコツ

移動平均線の見方のコツは、以下の2点に着目することです。

  • 線の向き
  • 線に対する株価の位置

移動平均線が上向きで、株価が移動平均線の上に位置するかたちなら上昇トレンド
移動平均線が下向きで、株価が移動平均線の下に潜ってしまっているなら下降トレンドと考えられます。

また、上昇トレンドで、株価が移動平均線近辺まで下がってきた時は買いポイント
下降トレンドで、株価が移動平均線付近まで戻してきた時は売りポイントと考えられます。

まとめ

今回は、株価チャートの見方の基本を整理しました。
実際のチャートでは、「移動平均線は上向きだが株価は下に潜っている」「異なる期間の移動平均線が異なるトレンドを示している」など、様々なケースが存在し、複雑な判断が求められることも少なくありません。

そうした局面での判断力は、自分で投資をしながら勉強したり、株式情勢に対するプロの分析を聞いたりすることで磨かれていきます。
少しずつでも着実に、学んでいきましょう。


また、自身の人生設計に合わせたマネープラン全体を見通す上では、家計管理の基本やライフイベントに関わるお金の知識が必要です。
将来について漠然とした不安がある方は、勉強の足掛かりとして、まずは無料講座などを受けることを検討してみてもいいかもしれません。

お金にまつわる不安をひとつでも減らして、軽やかに楽しく過ごしていきたいですね。

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