インターネット上では、玉石混交の様々な情報が渦巻いているが、中には、明らかにデマとしか思えない情報もある。
しかし興味深いのは、そういった情報を盲信的に信じてしまう人が、少なからずいることである。
こうした現象には、社会心理学者のフェスティンガーにより提唱された、社会比較説(Social comparison theory)が影響していると考えられる。
社会比較説とは、他者の多くが自分と同じ意見であることで、自分の意見に自信を持ち、その考えがより強化されることである。
インターネットの世界は、自分と同じ意見の人を見つけやすい環境である。
また、近年は検索アルゴリズム等の強化により、自分と同意見のみ見聞きするということがより容易になってきており、社会比較説の影響を受けやすい状況になっていると考えられる。
インターネット上の情報を活用するときは、自分が得ているものが、あくまで総体的な情報の極端な一部を切り取ったものでしかないことを自覚し、幅広いソースから情報を得る努力をすることが重要である。
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