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頭部 MRI のアーチファクト

磁化率アーチファクト (magnetic susceptibility artifact) 空気や骨などと、通常の軟部組織や水などの境界で大きく磁化率が異なるために生じるアーチファクト。頭蓋底で頻度が高い。トルコ鞍底部では、蝶形骨洞...
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頭部画像の正常変異【目次】

脳室正中余剰腔:透明中隔腔、Verga 腔、脳室間腔前角癒合、後角分離側脳室のリング状小結節脈絡叢嚢胞/脈絡叢黄色肉芽腫脈絡裂嚢胞血管周囲くも膜顆粒血管周囲腔骨・骨化椎体骨尖骨髄大脳鎌骨化遺残海馬溝遺残松果体嚢胞脳血管Willis 動脈輪...
2021.03.30
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遺残原始三叉動脈【脳血管の遺残】

内頚動脈系と椎骨脳底動脈系の遺残には、三叉(trigeminal)、舌下(hypoglossal)、proatlantal artery などがある。 遺残原始三叉動脈 persistent primitive trigeminal...
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Willis 動脈輪の正常変異

Willis 動脈輪 Willis 動脈輪は前大脳動脈、前交通動脈、内頸動脈遠位、後交通動脈、後大脳動脈近位部(P1部)からなる。Willis 動脈輪は、一部に欠損や形成不全を認めることが多く、こうした変異を伴わない例は 40% を...
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松果体嚢胞 pineal cyst【遺残による正常変異】

松果体嚢胞 pineal cyst 松果体は憩室として発生し、その後、正常では内腔が消失する。松果体嚢胞は、その憩室がたまたま消失せず遺残したものと考えられる。 小さのものを含め、剖検では40%、MRIでも数%と高頻度に見られ...
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錐体骨尖骨髄/大脳鎌骨化 falx ossificaition【骨、骨化に伴う正常変異】

錐体骨尖骨髄(含気左右差) 錐体尖の含気(錐体尖蜂巣)は個人差が多く、含気が少ない場合には骨髄がみられる。成人では頭蓋骨骨髄はほとんど脂肪髄なので、T1強調像で高信号となる。左右差があることも多いため、造影後検査のみをみて、聴神経腫...
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くも膜顆粒 arachnoid granulation/血管周囲腔 perivascular space【脳血管周囲の正常変異】

くも膜顆粒 arachnoid granulation; pacchionian body くも膜が静脈洞付近で作る憩室。加齢に伴って拡大し、頭蓋骨内板は陥凹する。静脈洞内に突出すると造影欠損となり、静脈洞周囲では脳脊髄液に近い信号...
2021.03.22
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海馬溝遺残【脳画像の正常変異】

海馬溝遺残 hippocampal sulcus remnant 胎生期に見られ、成人では通常は消失する海馬溝の一部が残存したもの。脳脊髄液を含む小さな腔として、歯状回と Ammon 角との間にみられる。海馬頭部から体部前半外側に多...
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リング状結節、脈絡叢嚢胞/黄色肉芽腫、脈絡裂嚢胞【脳室の正常変異】

脳室で見られる正常変異について、腫瘍・腫瘤状、嚢胞状に認められるものを 側脳室のリング状小結節 ring-shaped lateral ventricular nodule 報告者にちなんで下野結節とも呼ばれる。側脳室壁に内在...
2021.03.19
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前角癒合、後角分離【脳室の正常変異】

頭部CT、MRI 等の放射線画像検査でしばしばみられる、側脳室の正常変異についてまとめる。今回は前角癒合と後角分離について。 前角癒合 coaptation of anterior horn 側脳室前角の向かい合う壁が癒合した...
2021.03.19
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