剰余金の配当・処分【簿記入門・勉強記録⑩】

簿記
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決算についてでふれたように、期中の損益は、決算時に繰越利益剰余金(繰越りえきじょうよきん)に振り替える。
剰余金はその後、定時株主総会を経て、配当・処分が行われる。
ここでは、その際の仕訳について順を追って整理する。

剰余金の配当と処分

株主総会での決定

A会社の株主総会で、繰越利益剰余金について、配当が次のように決定された。
 配当金 50万円
また、会社法に準じて、以下の積み立てが決定された。
 利益準備金 5万円
残りは次回の株主総会まで繰り越すことにした。

このような場合、仕訳は以下のようになる。

借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額
繰越利益剰余金550,000未払配当金500,000
利益準備金50,000

剰余金の配当

その後、配当金は株主に配当されるが、この時、株主が納付すべき所得税・住民税等の金額をあらかじめ差し引いた金額で支払う源泉徴収

税率20%(所得税15%、住民税5%)とする。

この場合、配当時の仕訳は、

借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額
未払配当金500,000現金預金400,000
預り金100,000

となり、後日会社が税務署に税金を小切手で納付した際には、

借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額
預り金100,000当座預金100,000

と仕訳する。

まとめ

簿記3級で求められる剰余金の仕訳は、上記の通りシンプルだが、内容のきちんとした理解のためには本や動画、講座などで詳しく学ぶことが望ましい。
上記の内容は、以下の書籍を参考とした。


ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ
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